インターンを雇って失敗した話

11 May 2016 461,666Views
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いやね、書こうかどうか迷っていたことだけど、社長1年生の備忘録として、自分の至らなさについて。

(株)MTRLでは、今年の2月に大学生のインターンを雇いました。今回、本当にたくさんの方と面談して決めた2名。面談の際に語った”やる気”あるスピーチと成果物を見ながら「この子となら一緒に働ける」そう思って期待した。

時給は1000円。無償のインターンが多く存在する中、設立半年の会社としては頑張った方だ。今回、狙いは2つあった。

・メディアへの若い意見の反映

・安定志向の社員への刺激

そもそも、この時点で期待しすぎていたのかもしれない。というか、いつからインターンに期待することをやめてしまったのだろう…。途中から完全に戦力外として、そもそも頭数にカウントしていない自分がいた。

 

期待するという行為には少なからず代償がある。人を雇うということはリスクを背負うことなんだとも思う。成長してほしいという思いが強かった。弊社でインターンをすることのメリットを見つけてほしかった。

“稼ぐ”ためのアルバイトなら、インターンは不向きだ。稼げるバイトは深夜の居酒屋やパチンコ屋、探せばいくらでも存在する。ただ、インターンをしてみよう、と思う気持ちの中には向上心とか行動力が含まれているものだと思った。

提供できる経験はなんでもさせてあげようと思った。それが、この規模で会社をやっていることのインターンへのメリットなんじゃないかと思った。やりたいことは何でもやらせてあげようと思った。ある程度の決裁権は渡そうと思った。つくりたい企画を作らせてみようと思った。少しくらい生意気な発言があってもいいくらいグイグイした姿勢を求めた。だけど、どれも思い違いだった。

どれだけ現場を経験させても、会議に参加させても、一向に企画は出てこなかった。発言もなかった。出席していても参加していない会議。発言の機会は与え、発言しやすい空気を作り努力はしたけど、ブレストがろくにできたことは一度もない。

インターン開始当初から、わかり易いアウトプットの道筋を示した。結果、アウトプットを形にすることができなかった。3ヶ月かけても。間に合わせようと努力する姿勢も最後までやらせてくださいという言葉は本人からは出てこなかった。僕の考えとしては、そのアウトプットをもって就職活動の武器にしてほしいと思っていた。だからアウトプットに拘った。どこまでもイージーモードな目標設定も本人のやる気がなければ形になることはないと学んだ。

 

2人に共通していたのは、「やる気」があるように見えて、口だけであり行動が伴わなかった点だ。1人は、このインターンのためにはるばる地方から出てきていたのに、インターンの仕事に全力を注がず、おのぼりさん気分で遊びに注力してしまったという印象。MTRLという組織に参加することが目的化してしまっていた。うちみたいな会社には多い。この手のバカが。ミーハーが。

 

はたから見ていたら、思い出作りの延長でしかなかった。アウトプットは0だけど、モデルや有名人との記念写真でカメラロールと承認欲求が満たされたんだろうな、と思った。最終評価の際、彼からはMTRLに就職したいと言われた。丁寧にお断りした。本気でそう思っていたなら、インターンの期間こそ社長である僕に雇いたいと思わせるようアピールするのが普通ではないかと思った。

もう1人も、とにかく自分に甘い性格だった。そして、怒られた経験がないようだった。仕事なんてたいして任せてもないのに、目の前のことにいっぱいいっぱいになり過呼吸になるような、そんな子。真面目なことは悪いことではないんだけどね、せっかくインターンに来てるのに、自分の意見を発言することができない、やりたいことを口に出して言えない、自分に甘い。

彼らは、一体なにしにインターンに来たんだろう。

最初の1ヶ月、2ヶ月はこれらのことにも目をつぶった。成長のため、仕事を見て覚えてもらうため、現場を経験してもらうため。何度も個別で飯にいき、その都度モチベーションを上げる努力をし、鼓舞してもなにも変わらない。言葉が響いてない。悔しいという気持ちを持ち合わせていない。向上心も持ち合わせていない。

アウトプットも生産性も0のまま、インターン期間は終わった。給料はどの外注さんよりも高額だった。時給計算のため。会議に5時間出席し、発言も意見も0であっても、黙って座っているだけで5000円だ。会議はタダじゃない。みんなが時間を合わせて、場所を押さえて行っている。発言できないことが悔しいと言ったのは、最初の一回目だけだった。
インターンに期待をしてしまったことで、かえって失望してしまった。1人は仕事について怒った翌日、LINEで辞めますと伝えてきて飛んだ。最後に顔を見せるわけでも相談するわけでもなく、都合の悪いことからは目を背けて、一方的に。3ヶ月も親身になって面倒をみてきて、こんな不誠実な人間関係の築き方しかできていなかったのかと悲しくなった。

どうすべきだったのか考え出すとキリがない。自分のマネジメント能力が低いのだけど、なにをどうしておくべきだったのか。インターンに応募してくるような大学生は、そもそも意識や志が高いという幻想。

今回の一件は自分にとっても勉強になった。自分の能力が至らなさと採用能力のなさ。やる気があるように見せかけて口だけの人間が非常に多いということ。若いからといって柔軟な意見が出せるだろうという思い込み。

 

今後、インターンをやめようかとさえ思ってしまった。なにもメリットがなかったし、相手もメリットを感じてくれたり、成長してくれる人がいなかったから。
少なくとも、有償のインターンについては一旦取りやめようと思います。仕事が出来ない人間が、仕事の出来る人より稼いでしまうという構図が生まれてしまったから。

改めて、インターンについては、それでもいい、なにかを学びたい、MTRLでインターンをすることで自分にとってのメリットを見出せる人に限り面接をしたいと思います。

 

興味のある方は info【あっとまーく】MTRL.tokyo までご連絡ください。

 

 

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11 May 2016
佐野 恭平

MTRL編集長  ライター/編集者 雑誌『JUNON(ジュノン)』にて毎月コラムを連載中。 TWITTER : @kyohei_sano  INSTAGRAM: KYOHEISANO

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