今日、下記のツイートを見て、最近モヤモヤしていたメディア(媒体)のあり方について、なんとなくこれからのカタチがみえた気がしてテキストにしてみます。
注目度No.1メンズサロンOCEAN TOKYOが全面プロデュース! 藤田富さんが表紙&インタビューを飾る『OCEAN TOKYOのメンズヘアBOOK』は3月14日発売です。 https://t.co/AHzirHT1SR pic.twitter.com/MrMgOkjlnm
— エイ出版社です。 (@eipubmarketing) 2016, 2月 17
これ、ただOCEAN TOKYOが本を出す、という話ではなく、今まではヘアカタログを出すのは出版社の役割で、ヘアサロンはそこに掲載されるスタイルを提供するという役割分担があったものから、ヘアサロン自身がヘアカタログを一冊まるまる出す、オウンドメディアを持つという話だと思います。
オウンドメディアを持つということのメリットは多々ありますが、一番は情報発信のコントロールを自分たちでできることだと思います。例えばヘアカタログであれば、スタイルを見せるためにモデルの振りがこっちじゃなかった、とか、この写真を大きく使ってほしかったのに、みたいな意見の不一致が自分たちマターなのでそもそも生じない。
今回のOCEANの戦略って、ブランディングだけでなく、集客そのものに転換できるもので、もっというとホットペッパー不要説にもなるんじゃないかなと思っています。
ユーザーはコンテンツとしてのヘアカタを楽しめるし、その一冊がまるまるOCEANの広告宣伝であり、集客ツールであり、メニュー表でもある。すごく建設的!
情報が溢れる時代で、こちらからコレ!って決めてあげるまでユーザーが選べない時代。OCEANはすごく分かりやすく、若年層のメンズユーザーにコレだよ!って言って歩み寄っているなと感じました。
MTRLの取材を通して得た価値観だったんですが、このスタイルになりたいからあのサロンに行く、ではなく、この人に切ってもらいたいからこのサロンへ行くという動機に変化している今、「OCEANに行きたい」がサロンへ行くことの動機になる日が来るのかもしれません。
美容室が運営するオウンドメディアでいうと、BeautyBox がわりとメジャーでマゼルヘアさんが所有。集客のためのポータルサイトでホットペッパービューティーに似ていますが、美容室がメイン事業以外での事業として、メディア運営を成功させているのがすごいです。
美容メーカーが運営するオウンドメディアでいうと、資生堂のHAIR ME UP!やロレッタデビルのデビナビなどがメンズメディア運営の僕にはパッと思い浮かびましたが、世の中、空前のオウンドメディアブームですね!
オウンドメディアを持つことのメリットについては下記図が分かりやすかったので参照させてください。
参照元:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/07/15/20150
各企業が、今まで宣伝広告費に突っ込んでいた予算をオウンドメディア運営に再分配するのも納得で、今後のメディアのあり方として、企業が自分たちのターゲットやユーザーに対して、自分たちがコントロールできる情報を届けるためのプラットフォームを所有していくんだろうと思います。
これって、広告費で成立する紙雑誌のようなメディアの真逆な考え方な気がして、だからこそ、必然的に紙雑誌もOCEAN TOKYOのヘアカタログのようにオウンドメディア化していくのだと予想しています。
今は、出版社が発行するクルマ雑誌も、例えば数年後にはTOYOTAが発行するクルマ雑誌とかになっていくのかな。
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