先日、とある会議でMTRL運営から感じるメディアの話をおじさま方の前で発表する機会があり、(一部の方々に)共感していただいたので、その時に話したことをまとめておきます。
MTRLのタグラインは『明日のモテるを配信中!』
誰に何のトクがあるかを示す。
ターゲットとコンセプトの明確な設定
→すべてのコンテンツに軸が生まれる
上記に沿ったコンテンツ作りがメディアの色を決める。
メディアの色はユーザーが訪れる理由になる。
コンテンツ作りは5W1Hでつくる。
・オリジナルコンテンツの重要性
以前、人気を博したバイラルメディアもオリジナルコンテンツの制作へと転換している。
バイラルやキュレーションは既にバズっているネタの再利用が多く、他メディアとの差別化をする上ではオリジナルコンテンツが重要になる。(メディアの色を決定づけユーザーに刷り込むために必要)
・メディア更新頻度と継続性
月に4記事しか上がらないメディア・週に3記事のメディア・平日毎日更新のメディア、それぞれPV数が全然違う+記事単体へのアクセスなのか記事ではなくメディア(インデックス)へのアクセスなのか。
いつメディアへ訪れても新しい情報が更新されている重要性=メディアへの期待
MTRLは毎日更新。インデックスへのアクセス割合も多い。
日々更新されるコンテンツを制作しつづけることは体力が必要=続けることが大変だからこそ、残るメディアが選ばれる。アーカイブは財産(瞬間風速的な記事と長期的に伸びる記事、両方を大切に)
・SNSがGoogleよりも優れた検索ツール?
Twitterやインスタで「今」を検索できる。例えば歌舞伎町で火事があった。みたいな時、「駅名+火事」でTwitterから検索し、リアルアイムの実況中継を見る。
ドラマの楽しみ方も片手にスマホでSNSを楽しみながら。レビューが記事になりGoogleで探せるまでのタイムラグよりも、今に今、感想を言いたいし知りたいからTwitterに投稿や検索。ドラマの放送時間帯にドラマ名などがトレンドワード入り。
ファッションについてもアイテム名やブランド名で絞り込みコーデを取り入れる=雑誌がいらない
新作情報などもSNSからチェック。情報は自分から取りにいく。
・すべての価値観の根底に”承認欲求”
リア充でも非リア充でも「承認欲求」がSNS時代のキーワード。人と比べる、人より独特な(上質な)体験 をシェアしたい。カメラアプリ(セルフィー)は2つ以上がマスト。「らぶリツかもん」という用語、なんだと思いますか?
ファボ(お気に入り)+リツイート(拡散)してね!の意のTwitterスラング。若者はナチュラルに使ってる。
・“何が”から”誰が”の時代へ
メディアが乱立し情報が溢れすぎてる時代の中で、有益な情報や信用できる情報をピックしてくれる存在が必要になる。→ヤフトピやグノシーのような?
若い子たちにとってそれは読者モデルやインスタグラマー(フォロワーが多いことが信頼や価値になっている節はある)コンテンツの内容や質はもちろん大切で(1周まわるとここに帰結しますが)それを誰が発信しているかが非常に重要になる。
・ターゲットやザワつく先を逆算しながらわざと変えてみる
→18,19,20歳の世代に直接投げても届かないor受け取られない
彼らの生態やネタをあえてアッパー25に投げて、そこがザワついてから下に降りてくる。とかでも全然OK。
Twitter以降(2012,2013年)以降、Twitterを主戦場に考える人が多い
→ブログを持っている若者の減少(非リンクが機能しない=シェアやSNS流入に重きをおくのが若者対策になってしまう、が、アッパー30世代ならば逆になる)
・コンテンツの消費速度が非常にはやい
新しいものや新鮮なものの定義が変わった。一週間も経てば化石。
トレンドには敏感にアンテナを張る必要。よりライトなコンテンツを。
・中の人が見えるメディア
一人一役から一人何役もやるのがこれからのメディア運営に必要なスキルだと思う。編集者はオールマイティに。企画も作る、ライターもやる、カメラもやる、モデルもやる、インフルエンサーにもならなければいけない。
雑誌時代は、中の人が目立つ必要はなかった。唯一あったのは編集後記。メディア時代のユーザーは編集後記をリアルタイムでSNSから見たい。編集者にファンがつく時代。
・メディアとは人海戦術
チーム一丸となる必要がある。関わる人が25人いたら1人4回アクセスすれば100PVになる。1人1回SNSでシェアしてくれたら25回、メディアのタイトルがタイムラインにのる。みんなの力を合わせて作るもの。それが「勢いのあるメディア」のイメージをつくる。
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