先日、 タイムラインを眺めていたら、とある読者モデルの子が15秒くらい前につぶやいたツイートに150くらい”いいね”がついていて、そんな爆速でいいねがつくことってあるものなのかと。もはや”いいね”する人が思考していないんじゃないか…と疑問に思った。
モヤモヤしたので、その”いいね”してる人を遡ってみると【フォロー1 フォロワー0】みたいなアカウントばかりで、そのほとんどが”フォロワー販売専用垢”みたいなアカウントをフォローしていました。
なるほど〜。このモデルの子、買ってるわけね!
確かに、そもそも思考なんてしていなかったわけだけど、ツイートのエンゲージメントは高まる。買ったフォロワーって数だけのフォロワーでアクティブでないと思い込んでいたけど、アクティブなのね。そりゃ「おはよ^^」みたいなクソツイにも300とかいいねつきますよね。
同時に、最近代理店さんからいただく案件は”インフルエンサー”とは名ばかりのツイッターのフォロワー数で値踏みされるものばかり。フォロワー数でギャラの値段は上下するし、案件そのものが取れたり取れなかったり。
ぶっちゃけ、フォロワーを買う値段よりもフォロワーが多いモデルに支払われるギャラの方が高額だし、案件の数も多いため、先行投資として数万円を払う子もいたりする。世の中の仕組みが分かってて頭良いんじゃないかとさえ思ってしまう。
ま、そうすると実態のない活動実績に反比例してフォロワー数だけが多い”人気者”が生まれたりするわけです。でも、そんな人に案件が集まり、なまじ稼げてしまっているのが現状。
それに、若い子たちの価値観の中に【フォロワーが多い=すごい】みたいな感覚があるため、フォロワーを買ったから数が多いだけの人が、それなりに有名な人をフォローするとフォローし返してもらえたり、そっからは実際に仲良くなってファンを共有しあったりして、作られた”人気者”から本物に近い人気者になれたりする。
フォロワー数だけで人気者と判断するのはリテラシーが低い業界では多いため、ヘアサロンなんかは、格好良さや可愛さよりも、今はそこだけ見てモデル決めちゃうサロン多いですよね。本人としてはお金でフォロワー買っていても、そういう人たちがいるおかげで、実際にモデルにもなれちゃう!すごい!でも、そこに憧れる人っているんだろうか…。
まるで、ダウトの世界みたいだ。本質的なものって何だろう。最近は分からなくなる。みんなが「いい!」って言えば、それが良いものになってしまうから。
実体価値って何なんだ?!
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