※9月7日に書いていたブログです。
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「経営者は孤独だ」と、どの経営者も口を揃えて言う。
MTRLをはじめるもっと前に、人生の大先輩で尊敬している経営者の方に言われたことを思い出した。
「まわりから、誰もいなくなる」という言葉を。
人は離れていくものだ。どんなに仲の良い友人も仲間も、なにかを始めれば、大抵みんな離れていく。「それってメリットあんの?儲かるの?」その孤独に耐える覚悟はあるのかどうか?
あの時、悔しくて「覚悟はある」って即答した。
実際に、そんな言うほどの孤独なんてあるはずがない。大袈裟すぎ!仲間だって離れていったりはしない。
時が経って、改めてその意味を痛感している。自分の今までのレイヤーでは理解ができない悩みであったんだと。サービスを始めた時点で、まわりの人間なんてある程度精査されたし、人は友達であろうと”メリット”がなければ動かない。その中で、「佐野くんのためだから」と言って動いてくれた人たちが僕の財産だと感じた。
一方で、経営者になり、仲間が増えたけど、使役の関係が生まれた。
居場所を作ったのに、そこは僕のための居場所ではなく孤独が増した。
いつかのあの日に下した自分の決断は、僕だけの選択ではなくなって、今はもうみんなのための決断で前に進むことしか許されないんだ。(一人だけだと思っていたことと、選択の先に人がいて、僕の作る道を歩いてるんだって感じたことが、心境の変化。)
ひとりぼっちで始めたサービスに人が集まって会社ができて…。だからこそ、僕は、今の自分の側にいる人のこと、全力で守りたいし、守る立場だ。
ここ最近、中のスタッフと衝突してしまうことも多くて、弱っていた時
それでも守りたい人やものを大切にしたいと言ったら「それは経営者のエゴだ。思うことは結構だけど、従業員は関係ない。」と言われた。
今の僕にはレベルの高すぎる話で、半分同意しつつ、半分には反抗しておく。
自分の甘さも、弱さも、偽善もエゴも認めた上で、やっぱり人のことで諦めたくない。
ビジネスには感情よりもドライさが大切だ。だけど、人はそれだけでは動かない。情熱によって動くのが人。密接な関係にあるふたつの力学は全く異なるんだと思った。
仕事は泥臭く、人生は人間臭くやっていきたいのが、今。
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