今でも、自分が書いたり編集した文章に自信が持てないことが多くて、そんな時は、知り合いのライターさん(朽木さんや石川さん)に原稿ごと投げて内容を見てもらったりしています。(お忙しいのに本当すみません!)
遡ること中学時代、マジで頭が悪かった僕は、とにかく作文が苦手でした。
400字詰の原稿用紙は、距離を知らされない長距離走みたいに途方もなく真っ白だった。
たまたま筆が乗った時に、クラスでも早めに書き上げて先生に提出した作文があった。僕は、そのまま廊下に呼び出され、大変怒られた。
作文の内容は、ハゲをdisったものだった。道徳の時間だった。
世の中、笑いに変えてはいけないコンプレックッスがあること、TPOに合わせてエアーを読まなければいけないことを知った。自分のベースをそこに見た…。
それ以来、書くことがもっと嫌いになった。
携帯電話もPCも使ったことがない時代(携帯は高1から持ち始めた)に、自分の書いたもので“炎上する”という貴重な経験をしたのだ。米田先生炎上事件。
その後、「魔法のiらんど」や「mixi」などのリハビリを経て、恥ずかしい文章なら自分のペースで書くことも悪くない。そう思えるようになりました。
僕を「書くこと」から遠ざけたあの事件ですが、今はすごく感謝している出来事でもある。
自分の書いた文章で、傷つく人はいないか、困る人はいないか、先生に提出(記事を公開)する前に、一度立ち止まって、リスクを冷静に考えてから公開することができているのは、他でもなくあの経験からだ。
それでもあんなゲスい記事ばっかなのかよ! というクレームは受け付けませんが、文章を書くことを嫌いにさせた経験が、今、文章を書く身として大切な経験に変わってる。
人生に無駄な経験なんてないのかもしれないね。
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